布団丸洗いの洗浄方法

丸洗いとは、洗剤の媒介、汚れの運搬などを行う洗浄水を使用して、洗剤の化学作用である浸透作用、吸着作用、分散作用などと、洗濯機器の物理作用を巧みに組み合わせる事で安全に布団全体の汚れを落とす洗浄方法です。

効率的に汚れを落とす3要素

洗剤の効果を期待することも必要ですが、効率的に汚れを落とすには、洗浄水の温度や洗濯機器の作用、取り扱い方も大切で、全ての特性を良く理解した上で、使いこなす必要があります。洗浄水という媒体、次に洗浄力を最適に発揮できる水温と洗剤の量、時間、洗濯機の洗浄工程での布団を傷めない機械的な力のバランスが大切です。

効果的な洗浄バランスが必要です。

洗浄水の役割

水は水溶性の汚れを溶かし、洗剤の機能を発揮させ、除去した汚れを外に運び、布団から濯ぎ去る役割があります。
要約すると、水溶性汚れの溶解、洗剤の媒介、汚れの運搬、臭いの除去が上げられます。
また、洗浄水は水温が低いほど汚れ落ちは悪くなり、水温が高いほど汚れはよく落ちます。
しかし、羽毛や羊毛などの動物繊維は水温が高いと繊維表面を保護している油脂分が溶け落ちたり、縮みの原因となる場合があるため、繊維の素材や汚れ具合、染色の堅牢度などによって水の温度を変えて洗う必要があります。

洗浄機器の物理作用

一般のクリーニングでは、ドラム式洗濯機の回転する際の洗濯物を持ち上げ、落下する時の力を利用した「たたき洗い」や渦巻き式洗濯機の水流により、洗濯物を変形させる作用を利用した「もみ洗い」の洗濯機の回転する機械力(攪拌作用) を利用して、汚れを取り除きます。
しかし、布団の場合は、「たたき洗い」や「もみ洗い」を行うと、側地の破損、色移り、中わたの片寄りや縮み、とじ糸切れなどの不具合を起こします。
布団丸洗いは、いかに「たたき洗い」や「もみ洗い」をしないで、布団の繊維を傷めず、中わたの特性を保持しながら、汚れを落とすかが、重要なポイントとなります。

当社の布団丸洗い工程では、洗浄脱水機という機械を使用し、布団を円筒状の回転胴内に入れ固定し高速回転させながら、洗浄媒体である水を直接吹き付け、前処理工程で、中わたの中に浸透させた洗剤の化学作用によって溶解した汚れを遠心力で水が布団の中を通過しながら、汚れを洗い流す物理的作用で、布団を傷めず、汚れを落とします。

洗浄脱水機の物理的作用で汚れを洗い流します。

洗剤の特性

効果的な洗濯を行うには、洗剤の主な成分である界面活性剤についての知識と洗浄のメカニズムなど、界面活性剤の特性を知ることが必要です。
洗剤には色々な種類があり、ごく普通には「石鹸」から特殊合成洗剤まであり、それぞれ異なった化学構造を持っていますが、共通として界面活性剤分子は一様に下記の特性があります。

界面活性剤分子は水に親しみやすい頭の部分(親水基)と油(汚れ)になじみやすいシッポの部分(親油基)で構成され、頭の部分は洗剤が水に溶けるために役立ち、シッポの部分は洗剤が汚れにくっつく(浸透性と分解性)ために働きます。このような界面活性剤の性質を利用して、水だけでは落とせない汚れを落とし易くするのが洗剤です。

界面活性剤の分子特性

最適な洗剤量(濃度)

界面活性剤の働きが十分に発揮されるためには、水面に吸着する活性剤分子の数が十分になければなりません。 それ以上吸着できる界面がなくなって、水中で界面活性剤の分子同士で集まりはじめる濃度が必要です。効果的な洗浄のための洗剤濃度を専門用語で臨界ミセル濃度といいます。

臨界ミセル濃度のでき方

@水の中に洗剤を入れる

親水基は水によくなじみますが親油基は水との相性が悪いため洗剤分子は水面に集まり親油基を空気中に突き出した形で水面に出て来ます。これは親油基が水をきらって水の外へ出ようとするためです。

洗剤分子は水面に出てきます。

Aさらに洗剤を加えると

水面の洗剤分子が満杯になり、やむなく水の中に入り込まざるを得ない状態になると、水の中の分子は不安定となるため、安定化しようとします。

洗剤量が増えると安定化が始まります。

B洗剤分子の安定化

洗剤濃度が高くなると水中で界面活性剤どうしが親油基同士を内側にして、周囲を親水基を外側に向けて集まり、安定化します。外から見ると全面が親水基の塊(ミセル)となってしまうのです。

洗剤濃度が高くなると安定化します。

ミセル形成と臨界ミセル濃度

ミセルの出来始める洗剤濃度(水の量に対する洗剤の量)のことを臨界濃度と言い、洗剤の種類でいくらか異なりますが、約0.05%です。
洗浄力(汚れを落とす力)は、洗剤濃度が約0.3%でほぼ最高になり、これ以上多くの洗剤を用いても汚れ落ちは良くならず、0.5%を超えると逆に幾分低下します。
また、経済的有効濃度0.3%を超えて濃度を上げて使用すると、濯ぎに多くの水と時間、労力を必要とし、脱水してまだ洗剤が残ると乾燥時に洗剤ヤケや輪ジミの原因となり、品質が低下します。

ミセル形成と臨界ミセル濃度の変化

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